2008年04月17日

雨と躑躅とフルート

 今朝の神戸は雨でした。未明には激しい風雨の
音で起こされました。

 阪急電車の王子公園駅の西の高架を貫く大きな
アーチ形、毎日のように見ていますが美しいと
感じます。また今日は雨に濡れてなんとなく
しっとりとした光景、思わずカバンからデジカメを
取り出して・・・

080417_1.jpg

躑躅が雨に濡れて輝いていました。

080417_2.jpg

 毎年この季節になって躑躅が咲き乱れるのを見ると、
鏡花の竜潭譚(りゅうたんだん)の冒頭の光景を
思い出します。

 谷には菜(な)の花(はな)残りたり。路(みち)の
右左、躑躅(つつじ)の花の紅(くれない)なるが、
見渡す方(かた)、見返る方(かた)、いまを盛(さかり)
なりき。ありくにつれて汗(あせ)少しいでぬ。

      http://www.aozora.gr.jp/ 青空文庫より

*

雨に濡れた春の夜、今日はフルートのCDを聴いています。

080417_3.jpg

 バッハの無伴奏チェロ組曲を、フルートのために
編曲した無伴奏のフルートの演奏です。

 このフルート一本の演奏のCDを聴くたびに、創世記の
人間の誕生の箇所を思い出します。

 「神が土のチリで人を形づくり(body)、その鼻に
いのちの息(spirit:霊)を吹き込まれると、人は
生きた魂(soul)となった」   創世記より

 ・・・恵みの雨、暖かい春になって咲き乱れる花、
そして息を吹き込んで魂を奏でるフルートの音色・・・



 今日の深夜には神戸・垂水は震度3の地震、隣町の
明石ではもっと揺れたそうです。職場では地震の話題で
尽きませんでした。
posted by student at 19:47| 日記