真夏は、木々の緑が鮮やかな季節ですが、葉っぱが緑に
見えるのは、太陽の光の中で、緑色の光(波長が550nm辺り)の
反射が強いからなのですが、実は目に見えない光・赤外線
(800nm辺りの光)の反射がもっとも強いようです。
赤外線写真で写した真夏の風景がどうなるのか・・・
挑戦しました。
赤外フィルターというものがあります。シートフィルター
というちょっと特殊なもので、神戸では入手できず、大阪で
買ってきました。

ゼラチンフィルターフォルダーという、シートタイプの
フィルター専用の用具があるのですが、普通のデジカメで
使うので、厚紙と両面テープの手作りで…
車で、神戸・櫨谷に向かいました。友清や、端谷城がある
寺谷、押部谷の高和の辺り・・・
寺谷の満福寺の近くの櫨谷川沿いの風景です。

白く見えるのが、木々の緑や田畑です。

空の景色も、白い雲は白いままで、コントラストの高い
光景です。

そして押部谷の高和橋の近くです。

目に見える光(可視光)は、ほとんどカットしていますので、
赤外フィルターは、見た目には真っ黒なシートです。
デジカメは解像度を上げるために波長の長い赤外線を
カットしていますので、赤外線写真を撮ることは、かなり
条件の悪い撮影になります。
デジカメの感度を、真夏の昼間なのにISO800という
高感度モードにして、絞りは開放のF2.8、シャッター速度
(露出時間)も0.2秒から0.5秒ぐらいです。
普通の撮影だと、感度がISO100で絞りがF5.6、シャッター
速度が数百分の1ですので、光量は千分の1以下です。
手持ちでタイマーを使いながら、両面テープを用いた手作りの
フィルターなので、光の漏れもあって、手を翳して直射日光を
防ぎながらの悪戦苦闘の撮影でした。