2008年08月31日

集中講義

 新学期直前の8月29日(金)から31日(日)まで、
総合共通科目の集中講義がありました。神戸の藤原台に
ある富士ゼロックスの研修所での2泊3日の宿泊講義
でした。

スペースアルファは、かなり大きな施設です。他にも
企業の研修や他大学の研修、そして富士ゼロックスの
関連会社の各種研修もあり、ジムもあるので、そこの
利用者の方も来られており、駐車場はいっぱいでした。

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 フロントを通ると吹き抜けの大きな空間がありました。

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 受講者は36名で、新潟や東京、静岡、長野、福岡…、
普段はフレックス制度を利用しておられる方々も、夏と
春の2回の集中講義には一同に会します。

 午後1時からの開講式に引き続いて、すぐに「教育研究法
基礎T(量的研究法)」の授業がすぐに始まりました。
担当の吉田先生は、昨年のサテライトでの夏期集中講義に
続いて2回目、1年ぶりでしたが、吉田先生は私の顔を
覚えておられました。

 標準偏差の話から初めて、2つの分布の有意差の検定に
的を絞っての授業で、夕方の最後には帰無仮説の話をして
量的研究に関する、かなり密度の濃い話でした。

 夕食前のチェックインして宿泊室へ…
 
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 夕食までの間、ジムで汗をかきました。

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 結構しっかりした設備で、ウエイトではなくて空気圧で
負荷を調整するタイプのマシンがあり、使い方がわからずに
指導員の方にお聞きして…

 ランニングやストレッチもして、ふと時計を見ると
夕食の6時の10分前、あわててロッカールームに戻って
シャワーを浴びて着替えて、ジムの受付で鍵を返却する時に
6時を過ぎていました。汗をぬぐいながらダイニングに
向かうと長蛇の列・・・

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 後でわかったのですが、一斉に食事をするのではないので、
あわてることはなかったようです。汗をぬぐいながらの
食事になりました。

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 7時半からの講義は、統計処理の問題点や留意点に関する
話で、検定力や、サンプル数nの影響に関しての濃い話が
続き、恣意的に陥る危険性と、確率現象であることの再確認
で1時間半の授業が終わりました。

 神戸・藤原台は六甲山系の北に位置して、宿泊部屋の
窓から眺める早朝の雨模様の風景は、ちょっと神秘的
でした。遠くの山々が霞んで、雲海のようにも見えます。
あの山々は三田市か西宮市になると思います。

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 2日目の午後は実際の研究において統計処理を用いる
場合の留意点の話で、サンプルの無作為、妥当性と信頼性、
イエステンデンシー、測定する構成概念の心理量が持つ
あやふやさ、かく乱要因、統制群と実験群との比較…
前日に増して、濃い内容の連続で、この辺りでノートを
半分まで使ってしまいました。

 最後に、個人内に内在する心のメカニズムを測ること
に関しての留意点と、「あいまいさ」への耐性の話、
最後の最後は、ほんとうに濃い話でした。

 昼食語に、施設内部をブラブラと見ていると、研修に
関してのバックアップが完備して、コピー機もたくさん
あります。もちろん、ゼロックス製…

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 2日目の午後からは、「教育研究法基礎U(質的研究法)」
の授業で担当は西川先生です。

 大学を卒業して、定時制高校での教師の第一歩の話しから
始まり、いろいろな例や課題を出して学生に考えさせ、
その結果を隣前後で確認させあって、多様性に関しての
導入にかなり時間を割いて「質的」に関する意識を
明確にしていきました。

 夕食後の1時間半は、グループ分けしてディスカッション
の時間、西川先生ご自身が投稿した論文でレフェリーから
クレームがついた過去の事例を用いて「どうしますか?」
という課題でした。

 3日目の授業の最初に各グループでのディスカッション
内容の発表がありましたが、グループ毎で、かなり観点が
異なっていたのが面白かったです。

 3日目は、『学び合い』に焦点を絞っての話し・・・、
後で西川先生のサイトで予定を見ると全国での講演依頼で
8月はほとんど出先の生活だったようです。

 8月下旬になって涼しいような日が続いていましたが、
講義が終わったお昼頃には、真夏の逆戻りしたような感じ
でした。

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 福岡からいらっしゃった方を新神戸までお送りして、
帰宅後、ちょっとウトウトしてしまいました。

 …2泊3日の濃い集中講義でした。リポートの締め切りが
9月8日、まだ1週間は「大変さ」が続きます。
posted by student at 18:32| 日記