総合共通科目の集中講義がありました。神戸の藤原台に
ある富士ゼロックスの研修所での2泊3日の宿泊講義
でした。
スペースアルファは、かなり大きな施設です。他にも
企業の研修や他大学の研修、そして富士ゼロックスの
関連会社の各種研修もあり、ジムもあるので、そこの
利用者の方も来られており、駐車場はいっぱいでした。

フロントを通ると吹き抜けの大きな空間がありました。

受講者は36名で、新潟や東京、静岡、長野、福岡…、
普段はフレックス制度を利用しておられる方々も、夏と
春の2回の集中講義には一同に会します。
午後1時からの開講式に引き続いて、すぐに「教育研究法
基礎T(量的研究法)」の授業がすぐに始まりました。
担当の吉田先生は、昨年のサテライトでの夏期集中講義に
続いて2回目、1年ぶりでしたが、吉田先生は私の顔を
覚えておられました。
標準偏差の話から初めて、2つの分布の有意差の検定に
的を絞っての授業で、夕方の最後には帰無仮説の話をして
量的研究に関する、かなり密度の濃い話でした。
夕食前のチェックインして宿泊室へ…

夕食までの間、ジムで汗をかきました。

結構しっかりした設備で、ウエイトではなくて空気圧で
負荷を調整するタイプのマシンがあり、使い方がわからずに
指導員の方にお聞きして…
ランニングやストレッチもして、ふと時計を見ると
夕食の6時の10分前、あわててロッカールームに戻って
シャワーを浴びて着替えて、ジムの受付で鍵を返却する時に
6時を過ぎていました。汗をぬぐいながらダイニングに
向かうと長蛇の列・・・

後でわかったのですが、一斉に食事をするのではないので、
あわてることはなかったようです。汗をぬぐいながらの
食事になりました。

7時半からの講義は、統計処理の問題点や留意点に関する
話で、検定力や、サンプル数nの影響に関しての濃い話が
続き、恣意的に陥る危険性と、確率現象であることの再確認
で1時間半の授業が終わりました。
神戸・藤原台は六甲山系の北に位置して、宿泊部屋の
窓から眺める早朝の雨模様の風景は、ちょっと神秘的
でした。遠くの山々が霞んで、雲海のようにも見えます。
あの山々は三田市か西宮市になると思います。

2日目の午後は実際の研究において統計処理を用いる
場合の留意点の話で、サンプルの無作為、妥当性と信頼性、
イエステンデンシー、測定する構成概念の心理量が持つ
あやふやさ、かく乱要因、統制群と実験群との比較…
前日に増して、濃い内容の連続で、この辺りでノートを
半分まで使ってしまいました。
最後に、個人内に内在する心のメカニズムを測ること
に関しての留意点と、「あいまいさ」への耐性の話、
最後の最後は、ほんとうに濃い話でした。
昼食語に、施設内部をブラブラと見ていると、研修に
関してのバックアップが完備して、コピー機もたくさん
あります。もちろん、ゼロックス製…

2日目の午後からは、「教育研究法基礎U(質的研究法)」
の授業で担当は西川先生です。
大学を卒業して、定時制高校での教師の第一歩の話しから
始まり、いろいろな例や課題を出して学生に考えさせ、
その結果を隣前後で確認させあって、多様性に関しての
導入にかなり時間を割いて「質的」に関する意識を
明確にしていきました。
夕食後の1時間半は、グループ分けしてディスカッション
の時間、西川先生ご自身が投稿した論文でレフェリーから
クレームがついた過去の事例を用いて「どうしますか?」
という課題でした。
3日目の授業の最初に各グループでのディスカッション
内容の発表がありましたが、グループ毎で、かなり観点が
異なっていたのが面白かったです。
3日目は、『学び合い』に焦点を絞っての話し・・・、
後で西川先生のサイトで予定を見ると全国での講演依頼で
8月はほとんど出先の生活だったようです。
8月下旬になって涼しいような日が続いていましたが、
講義が終わったお昼頃には、真夏の逆戻りしたような感じ
でした。

福岡からいらっしゃった方を新神戸までお送りして、
帰宅後、ちょっとウトウトしてしまいました。
…2泊3日の濃い集中講義でした。リポートの締め切りが
9月8日、まだ1週間は「大変さ」が続きます。